今回は背景と人物などとの違和感のない合成方法を解説します。
背景に人物を合成したとき、何か人物だけがポカーンと浮いてしまっている気がしませんか。
背景透過の人物イラストに背景を単に重なるだけでは、どうしても違和感がでてきます。
背景透過のエロイラストに背景を普通に重ても、どうしても後付で合成した「いかにもコラ画像」という感じがしてしまいますね。
今回はそんな背景との合成で、人物と背景を違和感なく合成する方法をいくつか解説します。
しかも超簡単、基本的に『ぼかすだけ』です。
このテクニックを使えば上の画像が下の画像のようになります。
この技法を使えばコラージュ・イラストのテクニックも1段階アップします。
※レイヤーが扱えるGIMPやフォトショップ、クリスタなどの画像編集ソフトは必要ですが、基本ぼかすだけなのでレイヤーが扱えるソフトなら概ね使える方法です。
それでは合成方法を紹介します。
1 人物をぼかして背景と合成
今回の講座に使用する背景はこれ、自分でクリスタにあるコスモスブラシなどで描いた背景です。
この背景に自分で描いた裸の女の子の立ち絵を合成してみます。
まずは単にサイズを調整し重ねてみます。
1 女の子のレイヤーを複製し2枚にして、上のレイヤーを非表示にします。
2 女の子の下のレイヤーをぼかします。
フォトショなら「ガウスぼかし」でもいいですし、なければ大きな「ぼかしツール」でぼかします。
ぼかしの方法は何でも構いません。
3 一番上の女の子レイヤーを表示させます。
拡大してみると
女の子の外側だけがボケて背景と程よく馴染んでいるのがわかります。
このテクニックを使うと、人物が浮いた・違和感のあった画像が、背景と馴染んだ画像になります。
2 人物を発光させてアニメらしい表現にする合成方法
ここから更に一歩踏み出して、アニメ画像ぽい合成方法を紹介します。
女の子の元画像をもう一枚複製します。
上の画像をぼかします。このぼかし方も何でぼかしてもいいのですが、ガウスぼかしがあれば一発です。
下の画像はガウスぼかしでぼかした画像です(一番上の女の子のレイヤーだけ表示させています)
透明度を20%ほどに落とし他のレイヤーを表示させると
女の子が発光し、アニメっぽい雰囲気になりました^^
3 背景をぼかして遠近感を演出する方法
次は背景をぼかして、遠近感を演出します。
カメラで言うところの被写界深度の調整です。
(カメラでは被写界深度を浅くすれば、ピントの合う範囲が狭くなります。)
そこで背景や手前のものをぼかして、どこに注目してほしいのかわかりやすく表現してみましょう。
例えば
被写体深度が深く、背景も二人の人物の画像にもピントが合っている状態
目立たせたいところ以外をぼかすことにより、奥行きのある画像になりました。
自作イラストの方も背景や手前の花をぼかしてみます。
遠くになるほどぼかし量を多くし、人物に近いほどぼかしを少なくすることがポイントです。
また手前にあるものは思いっきりぼかします。
また手前のものは少し透明度を落とすといい感じになります。
画像が一気位に引き締まり、立体感・奥行きのある画像になりました。
今回の講座は以上です。
今回のテクニックは基本的にぼかすだけなので、ぜひ挑戦してみてください。